■山下居留地遺跡の価値を考える会について、これまでの経緯


去る11月23、24日両日、山下居留地の遺跡発掘現場の一般公開見学会が開かれ、多くの見学者が来場されました。また、当居留地に関し朝日新聞(12/12、12/19)、神奈川新聞(12/13、12/16)、読売新聞(12/13、12/14)東京新聞(12/19)各紙、TVKテレビ(12/14)により報道されました。

 
11月24日撮影

当発掘地域は県有地として主に駐車場に使用、長期間大きな民間ビルも建たず、奇跡的に残った空地でした。その大きな1街区の敷地の70%ほどから縄文期、江戸末期から大正の関東大震災後から今日までの旧居留地商館の遺構、道路や上下水道の都市構造遺構や居留地生活の様子が伺える多くの出土品があります。
地主たる県は年内にて発掘を終え、記録保存のみに留め、既に落札済みの請負業者が来年早々の掘削工事着手を予定しています。計画建物は都市再生機構も携わる公共事業として、NHKと新ホールが入ります。 その建物は敷地全体にわたり、その全てを免震構造用の深い地下ピットや駐車場にし、遺構全てを除去処分する計画となっています。また、県は長期間この土地の活用問題に失敗もし、悩んでいました。



今回の発掘は近代遺跡に係わらず、考古学専門の(財)かながわ考古学財団が発掘し、その成果は大変評価の高いものです。 これほどの調査をしている当遺跡の重要性は事業者たる県も認識していますが、全ての遺跡を破壊してしまうにはあまりにも、貴重であり、開港150年記念として、横浜150年の歴史を葬り去ることになります。 山下居留地遺跡の価値を考える会は12月14日意見交換会を開き、会を立ち上げ、多くの賛同者とともに、当遺跡の価値の再検証と遺構保存等何らかの措置を事業者へ要望するため、行動を起こし、皆様の賛同、協力をお願いしています。また元町側隣接地へも遺構は延びているはずで、民間業者による計画遺跡は根こそぎ壊滅の不安もあります。

そこで、山下居留地遺跡の価値を考える会の入会及び署名、ご意見等のご協力を何卒宜しくお願い申しあげます。

要望書をご一読の上、入会、署名書を「山下居留地遺跡の価値を考える会」事務局へメール添付ないし、ファックスを至急送付をしていただければ幸甚です。

12月19日県等関係部署へ要望書とともに署名を提出しましたが、これからが正念場となります。ひきつづき入会または署名へのご協力をお願い申し上げます。


※ 発掘現場リーフレットは「かながわ考古学財団」をご覧下さい
http://www.kaf.or.jp/

※ 価値を考える会の暫定事務局の情報は随時、「よこはま洋館付き住宅を考える会」(YYJK)のホームページ内にアップ致します。
http://yyjk.at.infoseek.co.jp/

YYJKだけの検索でも引けます。


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